タイトル_なんようの匠たち
file:13 【南陽「えくぼの里 案内人」会長】織田 洋典
テキスト画像 file:13 【南陽「えくぼの里 案内人」会長】織田 洋典
豊かな南陽の自然。四季折々の素晴らしさを観光客の方々へ伝えるには、自然を熟知し、人に愛される……そんな人間の存在が欠かせません。今回は観光ボランティアガイド南陽「えくぼの里案内人」として活躍なさっている「タコジイ」こと、織田洋典さんをご紹介します。

テキスト画像 根っからの働き者、南陽にて動く。 ──南陽のお生まれではないとお聞きしましたが?

「私は飯豊町中津川地区生まれ、町役場に勤めたあと木材関係の会社に入りました。県内各地に移り住み、最後の勤務地が南陽市だったのでそのまま居を構えたんです。定年後はのんびりしていたんですが、動かないと落ち着かない性分で。何か南陽でお手伝いできることがないかと思っていたんですよ」
そんな最中、平成12年に南陽市で「えくぼの里案内人」の募集が始まり、織田さんはすぐに申し込む。それから12年あまりにわたって活動を続け、現在は会長職も務める織田さん。今では南陽のよさを知り尽くした名実共に「案内人」となったのだ。

トレードマークだというタコのバッヂ。
玄関先に飾られていた手製のリーフにもニックネームの「タコ」がついている。

 

テキスト画像 多彩な烏帽子山の桜を「心」で案内する 「えくぼの里案内人」とは、どのような活動をする団体なのですか?

「赤湯温泉桜まつりや秋に開催される菊まつりにいらしたお客様をお迎えし、ご案内します。また、街歩きをしたり、ワインの醸造元を回ったり、お客様のご要望にお答えできるよう地元ガイドならではの案内をおこなっています。」
織田さんいわく、樹種の多さや古木から若木まで多様な桜が楽しめる、“日本のさくら名所100選”の地でもある「烏帽子山公園」は他に類を見ない良さがあるとか。「花や神社の名前を教えるのが案内人じゃない、心を見せてつきあえるかが大事なんです」と漏らした台詞が、とても印象的だった。
部屋中の賞状が郷土への貢献を物語っている。
ご自宅にて「えくぼの里案内人」の活動を楽しそうに語ってくださった織田さん。

 

テキスト画像 恩返しのために、地元愛好者を ──ほかにも様々な活動をおこなってらっしゃるとお聞きしましたが?

「NPO『美しいやまがた森林活動支援センター』の理事長や、『中津川森と暮らしの学校』で校長を務めています。どちらも置賜地方の自然を活用した取り組みです。他県の方の知り合いも数多くできました。人との繋がりが生まれるのは何歳になっても面白いですね」
生まれ故郷の飯豊町中津川で伝統的に作られていた「すげ笠」の後継者育成や、高校生の聞き書きに語り手として参加するなど、83歳の今もなお幅広い活動をおこなっている織田さん。人生を楽しんでいるからこそ南陽の楽しさを人に伝えられる、そんな感想を抱きながら「なんようの匠」であり「生き方の匠」である織田さんの笑顔に癒されつつ、時間は過ぎていった。
平成17年「森の聞き書き甲子園」では高校生との交流も深めた。
郷里、中津川での演芸大会のひとコマ。最上段左から二人目が織田さん。
(写真をクリックすると拡大画像表示します。)

 

 

織田 洋典(おだ ようすけ)

南陽「えくぼの里案内人」会長

特定非営利活動法人「美しいやまがた森林活動支援センター」理事長「中津川森と暮らしの学校」校長など、山形県内で広く活動している。 お孫さんがつけてくれた「タコジイ」という仇名は今では広く普及し「タコジイって名前は知っても本名を知らない人も多くなった」と大笑いなさっていた。

■2013年3月取材

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