タイトル_なんようの匠たち
file:4 【米部】星 智也さん
file:4 【米部】星 智也さん
南陽市では青年教育推進事業と銘打ち、若者によるまちづくり活動を積極的におこなっています。
その事業の一環である「夢はぐくむ故郷(まち)南陽コンペティション」で、米を用いた独自の南陽ブランドを生産から販売まで一貫して手がけている点が高く評価され、大賞に輝いた「米部」。東京在住のリーダーに代わって地元での活動を牽引している、メンバーの星智也さんをご紹介します。
ストレートに“あまい”愛情を”──「米部」とは、とてもユニークなネーミングですね

「設立当初、会議中に浮かんだんです。『毎日食べているお米に特別な価値を加えたい』と、おにぎりを大切な人に贈るイベントを開催しました。そこで“お米は愛の贈り物になる”と確信して 愛から連想した“あまい”をキーワードに、田植えから収穫、販売まで一貫した活動をしています。皆が本気で遊ぶ、大人の部活動です」
 「米部」のお米「あまい」の育成方法はとても独創的だ。リンゴの堆肥や甘みの元となる酢酸(お酢)を田んぼに撒いたり、甘い俳句を稲に読み聞かせるなど、ユニークな試みを続ける「米部」。
 設立当初から「愛を感じるお米」に拘った活動で、着実にファンを増やしている。
リンゴの堆肥も一から手作りだ
甘さの元となるお酢(酢酸)を撒くメンバー。最近の論文を基にした実に科学的でユニークな試みだ。

 

何もないから何でもあるへ──活動される中で、故郷である「南陽」に対する想いは変化しましたか?

「仙台から南陽に戻った時“つまらない・なにもない”と閉塞感を覚えたんです。家業が農業なので交流の機会もなく、とにかく人との繋がりを求めていて。そんな時、知人の活動を手伝ったのがきっかけで『青年教育推進事業』を知りました。自分達を信頼して任せてくれる市の方々や、仲間達との交流の中で、南陽市には魅力的な場所や物、人が多いと気づかされました」
 青年教育推進事業に関わる事によって生まれた、地域の同世代とのネットワーク。その絆を通じて星さんは故郷と向き合い、南陽市の持つ無限の可能性に気づいたのだ。
 “紹介したい南陽の魅力がたくさんあるんです”そう語る星さんの表情は、とても嬉しそうだった。
「後はスキー場があれば南陽は完璧ですね」と南陽の魅力を語る星さん。

 

南陽の未来を創る匠たち──今回の全国青年まちづくりフォーラムではどんな意気込みで参加されますか?

「コンペでそれぞれが競う去年までの形を経て、今年は仲間全員と協力して、大きな一つのものを作りあげるフォーラムになりました。今からワクワクしています。自分達をきっかけに、“米部の南陽”“全国青年まちづくりフォーラムの南陽”を通じて、色々な顔を持つ南陽を知ってもらえたら嬉しいです」
 ちょっとだけ不安もあるんですけどね。そう言う星さんだが、表情に不安の色は見えない。

 星さんだけにとどまらず、これからの南陽を創りあげようとしている、青年教育推進事業に参加する若者一人ひとりが、未来を担う「なんようの匠」なのだと、彼の笑顔を見ながら確信した。
取材当日も何時間にも渡って全国青年まちづくりフォーラムの会議が行われていた。
活発に発言が飛び交う会議での星さん。

 

 

 

米部 2009年 設立
 代表:渡沢倫代(写真左から2人目)
 オリジナル米「あまい」の生育・販売を通じた企画を主催。2010年 夢はぐくむ故郷(まち)南陽コンペティション
にて大賞を受賞

 星 智也(ほし ともや)(写真右から2人目)
 米部創設メンバー
 家業の稲作農家を支えると共に
「米部」では南陽での牽引役として精力的に活動中
米部公式ホームページ

■2011年9月取材

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