タイトル_郷土の偉人

南陽発、
“新食感ドライフルーツ”
を捜索せよ!

南陽市鍋田に、県内産の野菜や果物を使った「新しい食感」のドライフルーツがある……。そんな噂をゲットした二匹は、さっそく捜索に向かったのである!

1
「県内産の美味しさ」をドライフルーツに!
  • 「見渡すかぎり畑や田んぼだね〜」
  • 「この近くに美味しいドライフルーツを作っている会社があるはずなんだ」
  • 「あ、ここかな。一見すると普通の建物だけれど……」
  • 「おじゃましま〜す。わっ!ブドウがたくさんある!」

 南陽市街地から離れた鍋田地区の一角に桜井物産はある。取材に訪れたこの日は、高尾という種類のブドウを房から切り離し、洗浄して乾燥機にかける作業の真っ最中。季節を感じさせる芳香が、室内いっぱいに広がっていた。
 桜井物産はもともと市内の旅館などにお土産品を卸していた会社だったが、代表の櫻井久吉さんが、取り扱っていたドライフルーツの大半が外国産である事に気づき「どうせなら県内産の美味しい果物で作れないか」と考え、地元メーカーから乾燥用の機械を借りて2年にわたる試行錯誤のすえ自社製品を完成させたのだという。その後、乾燥用機械を購入、ブランド名を「果味(かみ)ごこち」と名づけて本格的に販売を開始する。

工場裏手に広がる桜井物産の畑
この日はブドウの乾燥準備がおこなわれていた。
果味ごこちは、別名"噛むサプリ"。
生の時より栄養が豊富になるんだって!
2
こだわりの製法が人気の秘密
  • 「さっそく、試食させてもらおう!」
  • 「モグモグ……美味しい!果物の風味が口中に広がるよ!」
  • 「柔らかい食感も独特!」
  • 「なるほど、果味ごこちって名前の由来がよくわかるね」

 桜井物産では主力商品の「果味ごこち」シリーズである乾燥リンゴ、サクランボ、房つきブドウ(デラウェア)、柿などのほか、ゆで干し大根や乾燥トマトなどの野菜類、チョコレートがけにした乾燥サクランボなど12種類前後の商品を製造している。  素材は県内産にこだわり「そのものの美味しさ」を重視して無添加・無着色・無油脂を徹底している。40〜42度という低温で2〜10日かけて乾燥させる製法は手間も時間もかかるが、そのぶん色が鮮やかで素材の風味が損なわれない。
 当初はフリーズドライと間違われ「サクサクしていない」とクレームを受ける事もしばしばだったそうだ。しかし、県外の消費者の間で「不思議な食感がくせになる」「南陽の美味しい果物が手軽に味わえる」と次第に人気が高まり、現在では県外からの注文が7割を占めるまでになったという。

名前のとおり不思議な噛みごこちの「林檎」
干し大根などは下味をつけずに
素材の味を活かしている
南陽の味の魅力を伝えているんだなあ
……さながら南陽市のスポークスマンだね!
3
失敗を糧に、味の追及へ……
  • 「こんなに美味しいんだもの、たくさんの人に食べてほしいな!」
  • 「ところが、桜井物産は大量生産しないんだって」
  • 「ええ、なんで〜!?」
  • 「そこにもちゃんとした理由があるんだよ」

 代表の櫻井久吉さんいわく、製造の規模は広げるつもりは無いという。かつて大手スーパーから声がかかり、品物を大量に卸した事があったそうだ。しかし予定より早く品物が完売した結果、お得意さんに品物が卸せないという事態に。その時の教訓として「お客さんもお店も、自分たちの商品が好きで繋がってくれるところを大切にしよう」と思いなおし、現在も家族でコツコツと製造している。
そのぶん、味へのこだわりは並大抵ではない。大根やサクランボなどは自らの畑で栽培した新鮮なものを使用するなど、干す前の素材から吟味している。
「乾燥させると風味の良し悪しは生より如実になるんです。だから、卸してくださる農家さんにも、形が不ぞろいだったり小ぶりでも良いから、味の確かなものをくださいとお願いしています」とは、久吉さんの言葉である。

房などは手作業で丁寧に取り除く
殺菌装置を使って素材の味を殺さず衛生管理をおこなう。
「家族経営で味を落とさす地道に売っていきたい」
とは櫻井社長
素材の味を最大限に生かす。お客さんとの繋がりを大切にする。いろんな思いが「果味ごこち」には込められているんだね。
  • 「こだわりの素材を使った新しい美味しさは、まさになんようブランド!」
  • 「これは、本当にクセになる美味しさだ! モグモグモグ……」
  • 「本っ当に美味しいものの捜索になると、食べてばっかり」
  • 「それだけ南陽が素敵なところなんだよ!」
桜井物産
取材に応じてくれた代表の櫻井さん
楽しげにこだわりを語る姿が印象的だった
取材当日に到着した新商品「秘伝豆」
そのまま食べても炊き込みご飯にしても美味とのこと
当日に積まれていた房のとられたぶどうのケース
これらが美味しいドライフルーツに変身する。
精密な手作業と様々な工程を経て完成したドライフルーツ
その新しい食感と爽やかな味わいは是非お試しあれ★
あの不思議な歯ごたえが忘れられないなー☆

捜索完了!!
桜井物産(さくらいぶっさん)
問い合わせ:山形県南陽市鍋田438−2
TEL:0238-43-7466
FAX:0238-43-2928
アクセス:赤湯駅から車で12分
東北中央自動車道上山ICから車で60分
ホームページ:http://www.kamigokochi.jp/
■2012年10月取材
ページ上部へ