タイトル_郷土の偉人

伝統の“凍み豆腐”を
捜索せよ!

今年の大雪の後始末をしつつも南陽ブランドを探索していた2羽にお得な情報が……。 「この時期しか作られない凍み豆腐がある」この時期だけと聞いた「ベジ」と「ビバ」の2羽はあわてて現場に向かったのだ!

1
古民家で続く凍み豆腐作り
  • 「どこまで行くの〜」
  • 「思ったよりも奥に来たな。ほらあの家だ」
  • 「うわ〜! 玄関に“みの”が掛かってるよ!」
  • 「ここで期間限定の凍み豆腐が作られているのか」

 南陽市市役所からおよそ車で20分、すれ違うことも難しい林道を抜けると真っ白な雪に埋もれるかのように建つ古民家が現れる。
 この須刈田集落で古くから伝えられてきた凍み豆腐作りを、今も唯一続ける南陽市池黒で大竹精肉店を営む大竹正道さん。この古民家も彼の旧家である。
 57年もの間絶えず続けられてきた凍み豆腐作りを支えてきたのだ!
 一歩足を踏み入れると、大豆のいい香りが家全体を包んでいる。今日は立ち込める湯気の中で一般参加型の公開作業が行われていた。

こちらが作業を行っている古民家。
凍み豆腐作りのほか養蚕も行われていたという。
薪をくべるかまどなど、さまざまな道具に当時の面影が色濃く残っている。
古民家だけじゃなく、豆腐作りの道具も昔から使われてた物なんだって〜!
2
しみ豆腐は豆腐と天気が命
  • 「豆腐作りから始めるなんて本格的だな」
  • 「うふふ、そのお豆腐もこだわりの逸品なんだ」
  • 「あ、ビバ! 早速つまみ食いしたな!」
  • 「だって南陽ブランドに認定できるか見極めるには味見は重要だよ〜!」

「難しいことを考えず、楽しんでください」 大竹さんのその言葉で始まった公開作業。初めは聞く姿勢だった参加者も徐々に積極的に手と口を出す。始終歓声や笑い声の絶えない作業となる。
 豆腐は一度におよそ15丁程度しか作れない。次の豆腐作りに移るまでの間、大竹さんは問わず語りに話してくれた。豆は南陽市の生産者我孫子さんの大豆、にがりは2.5という普通の豆腐の倍程の比重。食べてみると普通の豆腐と違い、豆の風味がとても強く、味わい深い。
 とっておきの豆の風味を活かすため何度となく試作を繰り返したと言う。そのこだわりに★★★!
 普段は週に一度、夜に行われる豆腐作り。冷え込みの強いこの時期、その作業はけして楽じゃない。雪の降らない深夜に外気に晒して作る凍み豆腐。-5℃あればすぐにも凍りだす。だが凍り始める前に雪が降ってしまうと、上手く凍み豆腐はできない。精肉店を営む大竹さんには、週に1度といえども重労働だ。

大竹さんの絶えない笑顔と朴訥な語り口に、周囲の雰囲気は和やか。
独特の切り方に四苦八苦の参加者と、
それを教える大竹さん。
豆腐へのこだわりと、厳しい環境を味方につけるたくましさ!すごいよな!
3
フワフワ凍み豆腐デビュー★
  • 「ざんねん今日は雪が降ってきちゃったね」
  • 「室に並べるところは見られなかったな」
  • 「でも〜、これであきらめる僕達じゃない!大竹精肉店さんで凍み豆腐をゲット!」
  • 「まあ食べてみなくちゃ、南陽ブランドか決められないしな」

 凍み豆腐は大竹さんの大竹精肉店のほかJA山形おきたま直売所「南陽愛菜館」でも手に入れられる☆「南陽愛菜館」での凍み豆腐の好評を受け、大竹さんは「気持ちが伝わっているようで嬉しい」と笑みを零していた。
 私たちがよく目にする乾燥した白っぽい凍み豆腐(干し豆腐・高野豆腐)と違い、大竹さんの凍み豆腐は黄味がかかり凍った状態のものだ。
 使い方は、熱湯ではないお湯に数分程入れて戻す。包丁で楽に切れる程度になったらお湯からあげて、好きな大きさに切るだけ。水分の多い料理であれば、そのまま鍋に入れても大丈夫。
 ポイントは凍み豆腐を入れたらそっとかき混ぜること! 柔らかい凍み豆腐は崩れやすいのだ。
 食べてみるとフワフワとした食感で口の中で解けてゆく。豆の風味も広がる。乾物として食べなれていた凍み豆腐とは全く違う食感と味が楽しめるぞ! 時期が限定されるので、食べてみたい方はお早めに☆

一見すると別の食べ物にも見える凍み豆腐。
私達になじみがある凍み豆腐はこの状態をさらに乾燥させたものなのだ。
箸でそっと掴まないと崩れてしまう。
口に入れると程よく吸った汁と、凍み豆腐自身の風味が混ざり合い絶品。
これはクセになる美味しさだ〜。なんだか笑顔になっちゃうよ
  • 「はぁ〜、こんなに美味しいなんて、凍み豆腐をあなどってたよ」
  • 「煮物以外でも活躍しそうだな」
  • 「うん! さっそくいろんなレシピを探そうっと☆」
  • 「冷凍だから保存も利くし、買い置きしておきたい南陽ブランドだな!」
凍み豆腐
かつてこの部屋では、
干されるのを待つ豆腐がずらりと並びました。
漉し機ももちろん手動。
これで豆腐になる豆乳とおからに分けられます。
切られた出来立ての豆腐。
通常の豆腐よりも小さく切られています。
今度は切った豆腐を並べます。
これを氷点下になる夜に室に並べ、凍み豆腐ができます。
凍み豆腐と一緒におからも手に入れられます。
今夜は豆腐尽くしでヘルシーメニューはいかが★
いつでも手に入るわけじゃないから
気をつけてね〜☆

捜索完了!!
★大竹精肉店(おおたけせいにくてん)
住所:〒992-0473 山形県南陽市池黒1423−1
TEL:0238-47-2983
アクセス:フラワー長井線宮内駅からタクシーで10分
★JA山形おきたま直売所南陽愛菜館
住所:〒992-0472 南陽市宮内864
TEL:0238-47-4211
アクセス:フラワー長井線宮内駅からタクシーで5分
HP:JA山形おきたま直売所南陽愛菜館
■2012年2月取材

※現在は製造しておりません。

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