タイトル_郷土の偉人

全国屈指の
「オーダーメイド靴」
を捜索せよ!!

南陽市宮内に、全国でも有名なオーダーメイドの靴を創る会社がある……。そんな「なんようブランド」にふさわしい情報を聞いた2羽は、今日も捜索に向かった!

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世界にひとつだけの靴
  • 「熊野大社の近くにある宮城興業に来ました。シックなたたずまいの門構えだねぇ」
  • 「ここは、全国でも有名なオーダーメイド靴の製造をしているんだ」
  • 「70年前の創業当時から、こだわりの靴作りをしていたと思ったら……」
  • 「社長の高橋和義さんに話を聞いて驚いたよ。苦心の末に産まれたブランドなんだって!」

「宮城興業株式会社」の特徴は、自社オリジナルのブランド。その代表がオーダーメイドでお客さん一人一人の足にあわせて作る「和創良靴」。そして履き心地の良さを追求して作られた「ST.リラックス」と姉妹ブランド「ナンジョダール」。どれも、「良い靴をお客様に届けたい」という気持ちから生まれたもの。
その自社オリジナルブランドへ至る道のりは、けして平坦でなかった。
現社長の高橋さんが入社したのは25歳のとき。その頃は大手靴メーカーの受注を受けて業績は右肩上がりだったものの、高橋さんは当時から「これはいつまでも続かないだろう」と思っていたとか。やがて時は過ぎ、バブル景気が崩壊すると、大手からの受注は激減。高橋さんいわく「本当に八方ふさがりになった」時に、他では真似できない、オーダーメイドの靴作りにたどり着いたのだ。

雰囲気のあるたたずまいの宮城興業
インタビューに答えてくれた高橋社長
後ろに並ぶのは宮城興業オリジナルの靴たちだ
最初はオーダーメイドに社員は猛反対だったんだ。それが今や看板商品だって言うから凄いよな
2
オンリーワンを手軽な値段で
  • 「実際に工場を見学して驚いたけど、本当に全部手作業だったな」
  • 「測る足のサイズも、センチだけじゃなくて幅や高さを細かく調節するんだねぇ!」
  • 「まさに、自分のために作られた、世界にひとつだけの靴か」
  • 「何よりも、靴を作っているみんなの顔がイキイキしていたのが印象的だったなぁ〜」

宮城興業のオーダーメイドブランド「和創良靴」は、100通り以上のラスト(足型)サンプルからフィットするものを選んでもらい、それを微調整することで作られている。
膨大なサンプルを基本にする事で、木型でゼロから作るよりもリーズナブルな価格で提供できるのが強みだという。その作業の全て、裁断から革部分や靴底の縫いつけ、果ては装飾の要であるコテ掛け、仕上げにいたるまで手作りでおこなわれている。また、革の種類やデザイン、ソールなども細かく選択できる。
実は宮城興業の従業員約80名のうち、20〜30代の若い社員が約20名。彼らは「自分の好きな靴作りが出来る環境」を探した結果、ここにたどり着いたという。
若手の情熱と、長年に渡って靴作りに励んできた60代社員の熟練の技が融合して、独創的で信頼の高い宮城興業の靴は、完成に至るのだ。

100通り以上あるという足型
真剣に作業する宮城興業の若い社員
情熱と技の融合が、世界で一つの「自分のための靴」を生み出してるんだねぇ
3
根気とチャレンジ、その果てにある夢
  • 「最近では山形牛の皮を用いた靴を製作するなど、地産地消にも努めているんだ」
  • 「高い技術があるからこそ、斬新なチャレンジが出来るってことか!」

宮城興業がここまで成功したのには、なにか秘訣があるに違いないと訊ねると、高橋社長は「山形県民、ひいては南陽市民の気質があるかもしれないね」と笑いながら答えてくれた。
寡黙で粘り強く、とことんまで質の向上に打ち込む。そんな姿勢がお客様の信頼を得て、「宮城興業の靴でなければダメだ」というリピーターを増やしているのだという。

山形牛の皮革であることを証明するタグ
輝きをはなつ宮城興業の靴たち
諦めずこだわりを捨てなかったことが、お客さんの信頼を勝ち取ったんだ!
さすが南陽市民!
  • 「ねぇねぇ、宮城興業を巣立った若い人たちが活躍してくれるのが、社長の夢なんだってさ」
  • 「南陽で培った技術と志が、やがて世界へと羽ばたく……何だかワクワクするな!」
  • 「うん!まさに、『なんようブランド』!よおし、さっそく報告だぁ!」
  • 「おい! またこの資料忘れてるぞ!」
宮城興業
インタビューが終わってほっと一息の高橋社長
サンプル置き場。どれ一つとして同じものはない
若きデザイナーが宮城興業の顔(靴)をクリエイトしていく
次の作業を待ってひとやすみの靴たち
熟練の技がその品質を作っています
妥協を許さない鋭い視線
靴も緊張ぎみ?
できあがり。
お客様の手に届けられるのを待つばかり
世界で一つだけの靴、俺も作ってみたいな

捜索完了!!
宮城興業株式会社
住所:〒992-0472 山形県南陽市宮内2200
TEL:0238-47-3155 FAX:0238-45-3015/3365
営業時間:8:30〜17:00 休業日:不定休
アクセス:
 JR東日本赤湯駅からタクシーで5分 徒歩30分
 山形自動車道蔵王ICから車で40分
ホームページ:http://www.miyagikogyo.co.jp/
■2011年6月取材
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