タイトル_郷土の偉人

東北最古の
ワイナリーを
捜索せよ!

南陽市には東北でいちばん古い、栽培醸造のワイナリーがある……。
そんな「なんようブランド」にふさわしい情報を聞いた2羽は、早速捜索に向かったのである!

1
歴史と熱意が生んだ味
  • 「東北最古、なんて聞いたからどんなに古めかしいかと思ったら〜」
  • 「赤湯の温泉街にある、洒落た外観に、びっくりだな!」
  • 「5代目酒井一平さんのお母さん、綾子さんに話を聞いて、またびっくり!」
  • 「何と創業明治25年! 120年も前からあるなんて驚きだよな」

一見ワイナリーとは思えない店構えの酒井ワイナリー。
ワイン屋さんによくある、敷居が高くて入りにくいイメージは無く、温泉に来た宿泊客が浴衣姿でも気軽に入れる雰囲気。
その歴史は明治7年、米沢に牛肉文化を確立させたチャールズ・ヘンリー・ダラスが、肉料理に合うワインを葡萄の産地である赤湯で作れないかと訪れたのがはじまり。
当時27歳だった創業者、酒井弥惣がブドウ園を起こし、創業までの20年間、あきらめず地道に栽培醸造を続けた熱意には脱帽。

可愛らしい店構えの酒井ワイナリー
創業明治25年を示す看板。意匠は大正〜昭和初期に使われていたラベルから
その情熱が、120年経った今も、
5代目の一平さんに受け継がれているんですね!
2
上手にワインを寝かすとご褒美をくれる
  • 「酒井ワイナリーの特徴のひとつは、ノンフィルター製法!」
  • 「創業当時から続く、昔ながらの製法だね!」

ノンフィルター製法とは、ワインの濁った部分を取り除くのに使用する「ろ過機」にかけず、自然にろ過させる事で旨味や香りの成分を多く残す製法である。味が複雑で香りとコクの高いワインが仕上がる。
酒井ワイナリーのワイン、数量限定の「バーダップ 樽熟成 鳥上坂 名子山」は、銀座にある料理マスターズ・奥田政行さんの人気イタリアンレストラン「YAMAGATA Sun-Dan-Delo (サンダンデロ)」でもメニューに入っている。
バーダップとは畑のある“鳥上坂”の「バード・アップ」をもじって名づけたものとか。
地元への愛情を感じる名前だ。

酒井ワイナリーオリジナルワイン
左:バーダップ樽熟成(赤)辛口
中央:バーダップ樽熟成 鳥上坂 名子山(赤)
右:バーダップワインシャルドネ(辛口)
一年以上も貯蔵する手間の甲斐あって、味わい深いワインが出来るんだ!
3
虫、ヒツジ……自然が育ててくれるブドウ
  • 「名子山の中腹にあるブドウ畑にも、おっどろいたねぇ〜」
  • 「岩だらけで急斜面、一見すると大変な地形こそが、ブドウ栽培の秘密だったんだよな!」

日当たりに加え、水はけが良い斜面を使う事で、除草剤どころか肥料も使わずに糖度の高いブドウが出来る。
害虫駆除は益虫、除草は飼っている羊に担当してもらう。有機肥料も羊の糞と、まさに全て有機栽培。文句なしの★★★。

こんにちは
ブドウ棚の下は岩がゴロゴロ
人間は、無理なく葡萄が育つように
ちょっぴり手をかけるだけなんだものね
  • 「これこそ、自然の恵みを活かした本当の循環型農業だよ」
  • 「地域の気候風土も取り入れた、南陽じゃないと出来ないワイン!」
  • 「まさに『なんようブランド』! よぉし、さっそく報告だ〜!」
  • 「おい! この資料忘れてるぞ!」
酒井ワイナリー
青空カフェでワインを楽しむこともできます
バーダップ樽熟成鳥上坂名子山と一緒に
自家製スモーク羊肉ハムを堪能
5代目酒井一平さん 若きファーマーが
酒井ワイナリーの基本となるブドウを育てています
酒井ワイナリーオリジナルワインラベルが
ポストカードで楽しめます
早朝のブドウ畑を一平さんと羊達が
一列になって行進
除草のお手伝い中
なかなかいい資料ができただろ?

捜索完了!!
有限会社 酒井ワイナリー
住所:〒999-2211山形県南陽市赤湯980
TEL:0238-43-2043 FAX:0238-40-3184
営業時間:8:30〜20:00 休業日:不定休
アクセス:
 JR東日本赤湯駅から車で5分・徒歩30分
 山形自動車道蔵王ICから車で40分
ホームページ:http://www.sakai-winery.jp
■2011年5月取材
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